こちらはスポットで制作するウォレット用の革(定番のベンズサドルではありません）、
主にVendangeのブレスレットなどにも使用しているヌメ革です。
革の素材といえば国内の多くは半裁なのですがこのヌメ革もそれにあたり、
製品として使用出来る部分は全体の約4割弱、半分以上は製品には向かない部位なのです
以前勤務していたメーカーでもこの残った部分をどう使用するかというのが
大きな課題になっていました。革素材など扱う店舗で良く見かける端切れ、端革と
いった物はこの部位の事を指します。生地の様にどの場所を取っても同じ状態
という訳にはいかないとても取り都合の悪い天然素材なのです。
そしてこちらが製品になるためのパーツ、本裁ち前の状態です。広く場所をとる
大きな素材もパーツになるととてもコンパクトになります。スペースが出来た時点で
次の口を取り寄せます。ベンズもこのような状態が理想なのですが、タンナーの方で
既に生産が遅れていて満足の出来るストックが保てない状態です。
